現在、1〜8のカテゴリ毎に、シーズン別(オフピーク/スタンダード/ピーク)の必要ポイントが設定されているMarriott Bonvoyの宿泊特典の運用ルールが3月29日からダイナミックプライシング方式に刷新されます。
今後、必要ポイントは客室の需要に応じて変動
新システムでは、宿泊特典に必要なポイントは客室の需要と連動することとなり、有償の宿泊の価格との相関性が増したプライシングとなり、長らく親しまれた現行のカテゴリー制度、およびシーズン別のポイント設定は撤廃されることになります。
では、ぶっちゃけどの程度必要ポイントは変わるのか?
では今回の変更は、実際どのくらいのインパクトとなるのでしょうか?
Hotels and resorts will still have a minimum and maximum number of points for redemption rates that will more closely align to how they’re categorized today.
Marriott BnVoyからのemailより抜粋
上記メールを見る限り、運用ルールの刷新後も、宿泊特典に必要な上下限のポイント数は引き続き設定されるものの、同その値についてはカテゴリの実態を反映させた形に見直しが入る模様です。
そのいっぽう、上記の上下限値に変更があるのは218の施設(全体の3%に相当)に限定されることも発表されておりこれは全体としてはGood Newsと言って良いかもしれません。
しかし、実際に見直し対象の施設を確認すると、日本国内の施設では以下の施設で上限ポイントの見直しが予定されており、これは宿泊特典を楽しみにしている界隈にはBad Newsと言わざるを得ません。
- Hotel The Mitsui Kyoto (100,000 ⇒ 120,000)
- ザ・リッツ・カールトン京都 (100,000 ⇒ 120,000)
- ザ・リッツ・カールトン日光 (70,000 ⇒ 100,000)
特にRC京都やRC日光と言った人気の宿泊特典の利用先が狙い撃ちにされた感すらあり、『すまない、もうポイントではお得に泊まれない、途端に泣き崩れる嫁』、という展開が現実のものとなる雰囲気さえ感じさせる変更と言えるかもしれません。
※RC日光についてはカテゴリがおかしかった、とも言えますが。
これからも変わらないこと
一方でポイントの加算ルール、(宿泊特典の)5泊目無料、等の諸施策には変更がない模様です。また(トラベルパッケージの撤廃を受け)個人的には非常に懸念していたUAマイルへの移行ルールについても今回は言及がなく、この点は若干胸を撫で下ろしています。
まとめ
繰り返しになりますが、お得なポイント利用先として人気のあった国内3施設が狙い撃ちにされた点は、あまり好意的には受け止められない変更だと思います。
一方で、需要が高まりを見せていない目先においては、現行のオフピーク水準のポイント設定が増えることも期待でき、よりフレキシブルに動けるユーザーにはプラスに働く面もあるのかもしれません。
いずれにせよ、利用可能性のある旅程は今のうちに特典予約を作成し、臨機応変に対応していく、また、いかなるポイントも決して貯めすぎない(重要)ことが、このような変更への自衛策のように思います。